qmk/docs/ja/cli_configuration.md

4.6 KiB

QMK CLI 設定

このドキュメントは qmk config がどのように動作するかを説明します。

はじめに

QMK CLI の設定はキーバリューシステムです。各キーはピリオドで区切られたサブコマンドと引数名で構成されます。これにより、設定キーと設定された引数の間で簡単かつ直接的な変換が可能になります。

簡単な例

例として、qmk compile --keyboard clueboard/66/rev4 --keymap default コマンドを見てみましょう。

設定から読み取ることができる2つのコマンドライン引数があります:

  • compile.keyboard
  • compile.keymap

これらを設定してみましょう:

$ qmk config compile.keyboard=clueboard/66/rev4 compile.keymap=default
compile.keyboard: None -> clueboard/66/rev4
compile.keymap: None -> default
Ψ Wrote configuration to '/Users/example/Library/Application Support/qmk/qmk.ini'

これで、毎回キーボードとキーマップを設定することなく、qmk compile を実行することができます。

ユーザデフォルトの設定

複数のコマンド間で設定を共有したい場合があります。例えば、いくつかのコマンドは引数 --keyboard を受け取ります。全てのコマンドでこの値を設定する代わりに、その引数を受け取る全てのコマンドで使われるユーザ値を設定することができます。

例:

$ qmk config user.keyboard=clueboard/66/rev4 user.keymap=default
user.keyboard: None -> clueboard/66/rev4
user.keymap: None -> default
Ψ Wrote configuration to '/Users/example/Library/Application Support/qmk/qmk.ini'

CLI ドキュメント (qmk config)

qmk config コマンドは基礎となる設定とやり取りするために使われます。引数無しで実行すると、現在の設定を表示します。引数が指定された場合、それらは設定トークンと見なされます。設定トークンは以下の形式の空白を含まない文字列です:

<subcommand|general|default>[.<key>][=<value>]

設定値の設定

設定キーに等号 (=) を入れることで、設定値を設定することができます。キーは常に完全な <section>.<key> 形式である必要があります。

例:

$ qmk config default.keymap=default
default.keymap: None -> default
Ψ Wrote configuration to '/Users/example/Library/Application Support/qmk/qmk.ini'

設定値の読み込み

設定全体、単一のキー、あるいはセクション全体の設定値を読み取ることができます。1つ以上の値を表示するために複数のキーを指定することができます。

全体の構成例

qmk config

セクション全体の例

qmk config compile

単一キーの例 :id=single-key-example

qmk config compile.keyboard

複数キーの例

qmk config user compile.keyboard compile.keymap

設定値の削除

設定値を特別な文字列 None に設定することで、設定値を削除することができます。

例:

$ qmk config default.keymap=None
default.keymap: default -> None
Ψ Wrote configuration to '/Users/example/Library/Application Support/qmk/qmk.ini'

複数の操作

複数の読み込みおよび書き込み操作を1つのコマンドに組み合わせることができます。それらは順番に実行および表示されます:

$ qmk config compile default.keymap=default compile.keymap=None
compile.keymap=skully
compile.keyboard=clueboard/66_hotswap/gen1
default.keymap: None -> default
compile.keymap: skully -> None
Ψ Wrote configuration to '/Users/example/Library/Application Support/qmk/qmk.ini'

ユーザ設定オプション

キー デフォルト値 説明
user.keyboard None キーボードのパス (例: clueboard/66/rev4)
user.keymap None キーマップ名 (例: default)
user.name None ユーザの GitHub のユーザ名。

全ての設定オプション

キー デフォルト値 説明
compile.keyboard None キーボードのパス (例: clueboard/66/rev4)
compile.keymap None キーマップ名 (例: default)
hello.name None 実行時の挨拶の名前
new_keyboard.keyboard None キーボードのパス (例: clueboard/66/rev4)
new_keyboard.keymap None キーマップ名 (例: default)